「尻をもっと高く上げろ!」
「んっ……」
 ゴーミンの指示が茉子の脳内に響き渡る。指示を聞いた瞬間に反射的に指示に従ってしまうぐらいには長く慰安婦として肉体を使われてきた……
「相変わらずいい尻をしてるなぁ!」
 そんな事をゴーミンに言われる。
 見知らぬ公園に連れてこられその中心で腕をガムテープで拘束され高く尻を上げている、しかも他の人も居るなかで……。
「あの女の人公園の真ん中で何してるのアレ……?」
 公園に居る人達がヒソヒソと話す声が茉子の羞恥心を刺激する。
 周りの声に耳を向けているといつの間にかゴーミンの姿が見当たらない、周りの人にも茉子本人にも文字通り側から見れば『公園の真ん中でただ1人尻を高く上げている茉子』の姿しかなかったのだ。
「ゴーミンはどこに……?」
 さっきまで居たはずのゴーミンが居なくなった事に驚き思わず口に出してつぶやく……