「園長先生、今までお世話になりました……ありがとうございます」
 外道衆の動きが徐々に活発になり白石家の血筋である茉子もシンケンジャーとしての招集があった。
 これからシンケンピンクとして活動する都合上、今の保育幼稚園での仕事を続けて行く事が出来ない、万が一にも子供達が外道衆の攻撃を受ける様なことがあってはならないから……そう、いつか来るかもしれないと分かっていたものの、いざ離れるとなると感謝と寂しさで、何とも言えない気持ちになっていた。
「その退職願を受け取るかどうかを決める前に、せめて子供達に別れでも告げておいで」
 園長先生は優しい声でそう言ってくれた。