家に帰りすぐさまバッティグ練習を始める良太くんの姿を見て、子供の頃の自分と良太くんが重なり涙を流す流ノ介。
「だから……ばか!そういうの……助けたくなっちゃうじゃない!」
 そんな流ノ介の姿を前に母性本能が溢れぎゅっと優しく抱きしめた。
 その日の晩、流ノ介と共に良太くんの見張りをする事になった茉子は志葉家に戻り流ノ介の夜食を作り渡す。
 茉子の作る弁当に苦しむ流ノ介を横に少し考え話す。
「あのさ、言葉が足りなかったんだけど、夢を捨てたって言っても、諦めたんじゃないから。今は捨てても、後でまた拾う。外道衆倒したらね。歌舞伎だって、待っててくれるんじゃないの?」
 そして時間も遅くなり公園で眠っている2人にゴーミンの魔の手が忍びよる……。