待ち合わせ時間を決めて一度散会する。
「やっぱり絶叫系だよな!」
「うむ、その事に異論はない!」
 流ノ介と千秋はそれぞれはしゃぐようにアトラクションへと走り出しあっという間に姿が見えなくなった。
「……?」
 遊園地の賑やかさの中で、泣いている子供のような人影が見えふと振り返る。
「どうしたん茉子ちゃん?」
「ん、ちょっと……」
 どうしても気になってしまったのだから、このモードに入った茉子は自分でも止められるものではない。