「チーズを使うから出してくれ」
 最初にゴーミンが言ったのは、耳を疑いたくなる言葉だった。
『ザーメンでお菓子を作る、ケーキでも洋菓子でも和菓子でも何でも良い、メインの材料はザーメンだ』
『そう言う訳なの……食べられる事くらいは、皆も散々……』
 早輝さんも言葉に詰まった。当然だ好きで飲み込むものじゃない。
『わかった……試食は出来ないから、勘弁してもらっても良いか?』
『茉子ちゃん、何かあったん?』
『いや……』
 なんて会話があってから、ゴーミンがいった言葉が
「チーズを使うから出してくれ」
 だった。
「ミルクは向こうので調達出来るから、担当としてチーズだ」
 作業テーブルの向こう側で、メガレンジャーの千里ちゃんがみくちゃんから搾乳している。
「あ……」
 あれを仲間に見られながらなんて……
「ああ!」
「どしたん? 茉子ちゃん本当におかしいんちがう?」
「いや……」
「そしたら、チーズなんて」
「これをもて」
「え?」
 ゴーミンがことはに渡したボール、それに出せと言う事だろう……