そして下腹部を圧迫する感覚がさらなる絶望を予感させる……。
「そんなっ……!? 嘘……!」
ナナシ達によって放たれた子種はこの短時間で受精し、子宮内で急激に成長を始めていたのだ。
謎の記憶のフラッシュバックでしか経験した事が無い人生初めての妊娠……だがそれは人としての生命の理に反した異形の子、その恐怖が心を一瞬で染め上げた……。
「いや……お願い……産まれないでっ……!」
必死に抑えようとするがもはや止められる物では無く陣痛が始まる、言葉では産む事を拒絶していたが母体は既に産む事に快感を感じそれを望んでいた。 |