「あっ……!❤ あががっ!❤ はぁん……っ! ひゃ!❤」
「もしかしたらって……期待させないでよ……! もう僕は名誉市民として欲望のまま生きるって決めたんだ……!」
 少年は悲しそうな目でピアスで感じている茉子を見つめる。
「シンケンピンクとして絶望的な状況を変えてきたかもだけど、僕ら一般人はスーパー戦隊みたいに心も強くないんだ……!」
 感情のままに少年は茉子に気持ちをぶつける。
「ぼ、僕の話聞いて分かったつもり!? やりなおせるって人畜に言われても響かないね! 現に今ピアスに屈してる!」
 少年の言葉は茉子の心に深く突き刺さる。
 追い込まれて追い込まれて、追い込まれて続けてずっと表に出ないように心にしまっていた感情がやっと解放されていたのを感じた。