懐かしい道のりを歩いていると、自然と頬が緩む、朝の光も茉子を優しく包んでいた……
「んん……」
 実の母親と共に搾乳や種付け、チーズ生産の毎日……そんな日々を耐えれているのは、定期的に丈瑠がみんなが集まれる時間を作ってくれた事による新たなる日常のお陰だ。
 志葉家での稽古の日、それは唯一茉子の心の支えと言っても良かった。