それは一体誰からの情報だっただろう、ザンギャックTV局の奥に新造された施設があり、その場所には茉子やことはと同じ戦隊のメンバーだけではなく一般の人たちまで牝奴隷として収容されているらしいと言うのだ。
「こんなん、見過ごせへんよ、ね! 茉子ちゃん」
 ようやく合流したことはの言葉はよくわかる。
「そうだね……」
「私も行くわよ」
 心配してどう切り出そうかと悩んでいたことを先に言われてしまった。
「母さん!」
「私だって先代シンケンピンク、久しく鍛錬は出来て無いけど、それは同じように人間牛してた茉子も一緒でしょ」
 ぐうの音も出ない、さすが母さん茉子の事をよく見ていてくれていたのだ。
 だから、その場所へと三人で行く事になってしまった。
 内部に潜り込むのはさして難しい事ではなく、簡単だったものの内部は複雑怪奇に作られており侵入者を惑わす仕掛けがあちこちに用意されていた、そして別れ道……
「道が二手に分かれてるわね……! ことはお母さんをお願いしてもいい?」
「何を言うの茉子、この先もこんな構造が出て来る度にひとりつづになる迄別れて作戦を遂行するつもり? 私達は忍者じゃないのよ!」
「母さんは黙ってて! この作戦のリーダーは私だから!」
 目的はザンギャックに拉致されている女性達全員の救出……1人でも多く助ける為に二手に分かれ、一番信頼できることはにお母さんを預けるのはあたり前だ。
「二人とも、喧嘩せえへんとな……うち、分かったわ、茉子ちゃんも気ぃつけてな……!」
「茉子……!」
 母さんが怒ってるのは分ったけど、今の茉子はシンケンピンクであり、同じ淫獄を味合わされてる女性達は見過ごせなかった。でもそれ以上に冷静な判断力を失っている事を茉子自身は気が付けていなかったと後に反省することになるのだがそれはまた別の話。
 嬌声が聞こえてくる……止める事の出来ない恥ずかしい声を上げさせられているのだ。
「あぁぁああああ!❤❤❤」
「んむむめむっ!!!❤❤❤」
「いや、止まっ……てぇぇえ!!!❤❤❤」
 声を頼りに奥へ進んで行くと一般の女性達が横並びに拘束された状態で新型ピアスからの圧倒的快楽を味合わされいた……。
「待っててください! すぐに解放しますから!」
 すぐにショドウフォンで「解」と打ち込み女性達を解放していく。
「ありがとうございます……!!!」
「安心して、ここは私が守るから逃げて下さい」
 その一帯に拘束されていた女性達全員を解放したことで茉子は自分の選択が正しかったことを思う。
 ~♪♪♪
 ショドウフォンにことはからの着信が入る。
「茉子ちゃん大丈夫? こっちもみんな解放したで! 姫様もおりはった!」
「良かった……! こっちも一通り終わったからすぐに合流ね」
 ことはから成功の連絡を聞き安堵する、行方が分からなくなっていた姫様の安否も聞け一安心した。
「でも……」
 この基地の規模をまだ茉子は掌握していない、他にも閉じ込められている人がいるかもしれないと思うと帰るという選択肢は無い、ことはに連絡するのを忘れて茉子は一人でさらに奥へと足を踏み入れてしまった。
「よくもやってくれたなぁ……! シンケンピンク! あの牝達はせっかく新型ピアスへの付け替えが終わ、お前の様にミルク搾りに専念させる人畜として飼い潰しても良い様に集めていたのになぁ!」