切符を入れ改札を通る、駅員さん達は何の違和感も無いかの如く私を通した……。
(この駅も……ザンギャックの根回しが……❤)
 宇宙帝国ザンギャックによって性奴隷にされてから約11年……もはやザンギャックの管理下に無い公共施設の方が少ないぐらい、ゴーミン達が消えた今でもその権力は健在だった。
「おっ?牝奴隷の白石茉子じゃん」
「は、はじめまして……❤」
 どこへ連れてかれるのかも分からぬまま指示されたホームで電車を待っていると名誉市民の青年に声をかけられる。
「間近で見ると意外と美人だな、今度たっぷり遊んでやるよ」
「ッ……! ありがとうございます……!❤」
 思ってもいない返事を言う、新型ピアスが付いている限り抵抗は意味をなさない……自分の気持ちを押し殺し屈服せざる得ない。
 ザンギャックTVによって日頃のスケジュールも全て公開されているのだから……。