姫とジャスミンさんが子供たちと一緒に室内へと消えてすぐに。
「さて、茉子先生にも用事があるんだよ」
「え?」
「さて、行くぞ」
「茉子……」
「母さん、その……行ってきます」
 一人、母親を残していくことに、後ろ髪が引かれる。
「どこへ?」
「仕事だ」
 仕事、全く意味が分からない。
 姫たちが入っていった場所とは裏側に当たるドアから中へ入る。
「茉子先生を連れてきたぞ」
 そこは園長室だった。