「茉子!」
 その日は、週に一度のチーズ生産の日だった。
 朝から子供達に囲まれて、チーズを産み落とし、浣腸されて、そして母乳の注入。
 一連の流れが済み、ひと段落したときに声がかけられた。
「姫さま……」
 声の主は志葉家18代当主、志葉薫さまだった。
「な……何という姿で……」
「あ、その……」
「茉子先生は変態の牝牛なんだよ」
 茉子が言葉に詰まっていると、子供たちが我先にと説明してくれる。
 ついさっきまで何をしていたのかも含めて。
「な、なんと言うことを」
「お姉さんも変態の牝牛さん?」