「お! 美人!」
 茉子が壇上に上がると男子生徒の元気な声が耳に入ってきた。
「俺の保育幼稚園時代の茉子先生だぁ!!!!!」
「白石茉子です、皆さん初めまして……!」
 〇〇君の張った声が館内に響き渡った後に自己紹介をする、男子生徒達に無防備な下半身を晒してしまわないようにスカートを押さえつつ軽く手を振る。
「綺麗だが、誰だよそれぇ!」
 茉子を紹介された男子生徒達は戸惑いつつも、〇〇君が恥をかかないよう、館内の盛り上がった空気感を残しつつ〇〇君にツッコミを入れる。
 その様子を見た茉子は卒園した〇〇君にも良き友人が居る事に嬉しさを感じていた。