「遂に完成したんだ!」
それは、唐突に現れ話しだす。
「……一体、何の話だ?」
ゴーミンの言葉に薫は怪訝を隠せない。
「タイムマシンだよ!タイムマシーン!!これで、姫の願いを叶えられるぞ!」
「……何……だ……と?」
(私の願いは……父上……母上……)
薫の脳裏に浮かぶのは亡き父と母。