「あッ！？　あああ！？」 　奴隷商人はルカの商品価値を高めるためにデモンストレーションを行う。 「見てください！　この潮吹きを！！　今、購入すればこの淫乱牝を自分好みに調教できますよ！！！」 　ザンギャックの御曹司ワルズ・ギルの手で奴隷が潮を吹かされているのを、さっそく奴隷商人が観客へアピールして見せる。 　ルカのアソコからブッシャ―ー♪　と勢いよく愛液が撒き散らされ、男根を勃起させる喘ぎ声が会場に響く…… 　　　　◇　　◇　　◇ 　事実、奴隷を買おうとする客たちからの反応はかなり薄い。 「おい、この女を見てもいいか？」 　ワルズ・ギルは壇上に近づいた。 　奴隷商人は顔を輝かせた。 「さすがはワルズ・ギル殿下、お目が高い。どうぞ気の済むまでごらんになってください」 　お世辞を言う奴隷商人を押しやり、ワルズ・ギルはルカの顎を取り、自分の方に顔を向けさせた。 「殿下！」 　ダマラスは、この女がきっとワルズ・ギルの手を噛むだろうと思ってた。 　主に害をなす輩ならば斬り伏せるのもやぶさかではない！ 　だが、そうはならなかった。 　ルカは理不尽な運命に激しい怒りを燃やしてはいたが、それでも自分が置かれている状況は分かっているらしい。 「感度はどんなものかな」 　ワルズ・ギルの手がルカの胸に伸ばされる。 　この場で奴隷を隅々まで確認するのは、そう珍しいことではない。 　ダマラスは今まで何度も目にしてきた。 「くぅ……っ！」 　ルカは悔しそうに奥歯をギリギリと噛み締めるが、どうすることもできない。 　両手は腰の後ろで縛られているのだ。 「ふむ」 「あっ、ふぅぅんっ！ あ……」 　むにゅんっ！ むにゅむにゅ……。 　ワルズ・ギルの掌が胸を揉み続けていると、ルカは甘やかな声が抑えられなくなってくる。 「こっちはどうかな？」 　ワルズ・ギルの右手が乳房から滑り降りてゆく。 　緩やかなボディラインを確かめるようになぞり、引き締まった腰部に到達した。 「あっ、そこを触るなっ！」 　ワルズ・ギルの指先は激しく包皮に包まれたクリトリスをいたぶる。その動きに神経の塊がコリコリと虐められ、快感の電撃が背筋を駆け上がった。 「ひゃっ……くふぅうっ、うふぅうっ！」 　一瞬、ルカの息が止まり、鼓動が早鐘のように鳴り響く。 　遠のきそうになる意識を必死に我慢していると、股間から熱い炎が滾ってくるような気がした。 　――1万ギザン、2万ギザン。 　徐々にルカの値段が付き始めた。 　1ギザンはザンギャックで流通する通貨だ。 「ずいぶんと感じやすいみたいだな」 「ば、ばっかじゃないの……んぅっ！」 　ぐじゅぅぅ……。 　ワルズ・ギルの指先はさらに奥まで潜り込み、秘唇を弄り始めていた。指先にじっとりと熱い汁が滲んで絡まってくる。 「ちっ、生娘ではないのか」 　牝穴に覆っているはずの処女膜が存在しないことに不満を抱くワルズ・ギルは、指三本を大陰唇に押し込む。 「んんんっ……」 　ルカがどれだけ口を閉ざそうとも、下腹部の奥にずんずんと快感の波動が響く。 「くっくっく」 　牝奴隷の反応を楽しみながら、ワルズ・ギルが下卑た笑いを発する。ザンギャックに反旗を翻すべき立ち上がった女盗賊にとっては、悪の親玉が目をギラギラさせて興奮するのは、恐怖心を抱かずにはいられない。 「や、やめろぉ……」 「なんだその目は？ 奴隷の癖にして反抗するつもりか」 「んっくぅ……」 　ぐぷっ、じゅぷぷっ！ ぐじゅっ、ぐぷぷっ！ 　ワルズ・ギルは悪意を持って股間を嬲り続けられ、ルカは快美の衝撃にもはや声を押さえるのが精一杯だ。 「あふぅうぅぅっ！ んふっ、くぅんんっ！」 　ちゅぶっ……！ 　ついにワルズ・ギルの三本指が深々と膣穴に突き込まれた。 「で、殿下！ それはまだ商品ですので……」 　奴隷商人が慌てて遮ってくる。 　確かにワルズ・ギルはお得意様ではあるが、思いのままにされては他の客に示しがつかないのであろう。 「ちっ」 　ワルズ・ギルは舌打ちを鳴らす。 「30万ギザンで買い取ろう」 　日本円に換算して1億円以上という高額な値段に、他の客はぐうの音もでない。 （私……売られたのか……？） 　ワルズ・ギルに落札された――その事実は興奮を後押しした。 「それではイカせてやるぞ！」 　ずぶずぶっ、ぐちゅぐちゅっ……。 　ワルズ・ギルの三本指が素早く抜き差しで膣穴を抉り回し、親指がコリコリっとクリトリスを弾いた。 「あっ、んふっ、はぁん、んんん……ああぁぁんっ❤❤❤」 　ルカは息の詰まるような絶頂感に、腰が浮いた。ビクビクっと背筋が痙撃し、アクメに達してしまう。 　ぶしゃぶしゃっ！ 　途端に透明な愛液が太腿からこぼれ落ちる。 「ああ……私、イかされた……」 　ルカが呆然とする瞬間――！