「ルカ……さん」
「ええ、大丈夫?」
「あは……」
 買ったばかりの本に乗っていた人が目の前にいた、アイドルや女優に会った気持ちだ。
 そして、美月は気を失った……
「もう、逃げられちゃったじゃないか、マーベラスが何も考えないから!」
「五月蠅せぇ! 仕方ねぇじゃねえか」
「仕方なくない、慎重にって言ったのに」
「ハカセェ」
「マーベラスのその行動で、他の女の子達が情報をばらまかれるんだよ」
 そう言われて、マーベラスは文句を言うのをやめた。
「すまなかった……」
「そっちは大丈夫か?」
「気を失ったわ……」
「さて、次はどうするマーベラス」
「!」
 視線がマーベラスに集まる。
「この女はどこの戦隊の誰なんだ、他に助ける女はいるのかよ?」
「鎧!」
「それが……まったく見覚えが有りません」
「じゃあ、後輩なのか?」
「いえ、それも有りません、三六番はゴーバスターズさん、三七番目はキョウリュウジャーさん、三八番目はトッキュウジャーさん、三九番目はニンニンジャーさん、四十番目は皆さんも一緒に戦ったジュウオウジャーさんで、最新の四一番目はキュウレンジャーさんですから、どこにも入ってないんです」
 目の前に裸の女性がいるのに、指折り戦隊の番号を説明することの方が嬉しそうな鎧にその場の全員が引き始めた頃、説明は終わる。
「でも、ゴーミンにやられてたろ?」