「アイム?」
 今まで握っていた手が突然空気を掴む、そこにいた筈のアイムが居ない。
「何を!」
 目の前にあったイガクリスタルの上にいたヨコザワルドの一体も、クリスタルと共に姿を消し、空虚なその空間に一人ルカは立っていたのだ。
「作戦は? 何が起こったの……」
 アイムは何処へ連れて行かれた、握った手をすり抜けて居なくなるなんて事がどうやったら出来る。
「アイム……もう少しだけ待っていて……必ず、助けに行くからね!」
「ハカセ!」
 通信を送る、多分ハカセならもう完成しているはず。
「なにか今あったねルカ、もしかしてまた一人で無茶してない?」
 繋がった瞬間にルカの心配をしてくるめんどくさい男だ。
「大丈夫、1人じゃないわ沢山のレジェンドお姉さまと一緒に無茶してる」
「そう、なら良いけど……追加分も出来てるよブロッコリー蒸かして待ってるから帰っておいで」
「ブロッコリーは嫌いだって言ったでしょ!」
 カチャ!
「良し……」
 皆に渡したレンジャーキーも発動したはずだ、そうならばゴーミンの遺伝子改変のミッションは発動したはず。
「どうしてアイムが居ないの!」