「まさかな……」
「陛下、心中お察しするよん」
「ダイランドー出陣する」
 アクドスギルは、立ち上がり側近にそう語る。
「ちょっと待つよ、ダマラスからは何も報告は……奴がいて、そんな事態になるなんてことは無いと考えるよん」
「いいや、無事ならそれで良い、インサーンが一人で来た事を考えても艦隊は残っていよう、親衛隊を数名同行させるだけでいい」
 皇帝の命令は絶対だ。
「ダイランドー、それとザツリグ、付いて来い」
「「はっ」」
 立ち上がった親衛隊のメンバーを率いて、皇帝の出陣だった。
「ちょいちょーい、地球を滅ぼす気なのですねぇ……そりゃぁ殿下を殺した星を赦すなんて無いかもだねぇ」
 ザンギャック帝国の崩壊の始まりだった……