指定された場所にやって来たルカ。
銃を構えながら、建物の中に入っていく。
「遅かったな。」
奥でゴーミンがルカを待っていた。
銃を構えなおすが、引き金を引く事は出来なかった。
「慰安婦は、我々の前ではどうするのか忘れたのか?」
ガシャンと音を立てて、手から銃が落ちる。
「どうした?」
ゴーミンが近づいてきても、ルカは身動きが取れなかった。
「ああぁ……」
かつて弄ばれた恐怖が、体中の力を奪っていく。
「ほら、どうした?」
崩れ落ちるルカの顎を掴むと、覗き込む。