「ダメよ」
 ルカが口を押さえなければ、どこまでも聞こえてしまいそうな声だった。
「す……すいません……はぁはぁ……ん……」
「仕方がないわね、場所を教えて、私が取ってくるから」
 もうそれしか方法がない。