「制服、返してもらえるかしら」
「一人できたのか?」
 ゴーミンの臭いは嫌と言うほどに覚え込まされていた。
「そうよ」
「じゃあ、一人分だけだな」
「なに言ってるのよ!」
 つい声があがる。
「良いのか? 外にマーベラスがいるんだろ?」
 分かっていて、勝ち誇った態度なのだ。