兄さまは、一々アイムの事を怒らせる事を言う。 「ルカさんの事を悪く言うのは、いくら兄さまでも許しません!」
「ほほう……別に俺はルカとか言う海賊の名は出さなかったがな?
そうか、アイムもあの女海賊を身分卑しい者だとは思っているらしい」
「!」
そんな事思ってもいないのに、でも……意識も朦朧としてきて……
「どう取り繕っても、心の中ではそう思ってるのさ、ほら!」
「!!」
ビクンッ
アイムの身体が大きく跳ねる。
「逝ったかな?」
「あ……」
「露出狂のお姫様は路上衆目監視の中で指で気をやるんだな」
全身の力が抜ける、その場でガックリと膝が落ちる。
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