「それを使ってルカ・ミルフィを救ってやればいいのじゃろ?」
「な、何を考えているのですか?」
 アイムには意味が解らない。
「並行世界からつれて来られておった牝共も、助けたい相手がおるのじゃろう、王女を気絶させたらあっという間に散って行きよったわ」
 会議場にはもう彼女たちの姿は見えない、彼女たちを牝奴隷として連れていた各惑星の要人たちが手当てを受けながら低い声で呻いているのみだ。
「王女が望んだ事じゃ無かったのかな? 慰安婦化システム、名誉市民による傍若無人な振る舞い」
 そうだ、その為にこの会議を行う様に一生懸命だった。
「私のして来たことって……」
 それは途方もない無力感……