「お待たせ!」
 ジャスミンのテレポーテーションでいきなりスワンのラボの中に二人の人物が現れた。
「き、来たわね……」
「こ……此処は?」
 アイム・ド・ファミーユ、異星の王女様だ。
「地球署デカベースの内……ここで、アイムさんには……確認したいことがあって来てもらったのよ……」
 スワンの言葉は途切れがちで苦しそうだ。
「大丈夫ですか……」
「ええ……もう時間が無いの……だってペギーさんは火中の栗を拾おうとしているんだから……くっ化学班はしっかりと……さ……サポートを……」
 喋れば喋るだけくるそうになって来るスワンの様子にさらにアイムは心配になる。