「きゃぁあああああああああああ!」
 突然の突風がアイムのドレスを切り裂く!
「あっ……あんっ……ああ……」
「いい声でお啼きになりますこと。でも、神聖ファミーユ連合の盟主様が、そんなにはしたないお声をお上げになるのは、いかがなものでしょうか……」
「どうして……」
 アイムには、自分がどうしてこの女性に抱かれているのか、その状況がどうしても理解できない。
「そろそろ、3度目の会議が始まるころ合いですわね。」
 みゆきは手元のリモコンを操作して、大きなスクリーンにザンギャックTVが中継する会議の状況を映し出した。
「私は考えます。一部の女性の尊い献身によって、近い将来ゴーミンは絶滅危惧種を脱するでしょう。我々人類とゴーミンとの共存共栄こそが、この宇宙、否、並行世界も含めた全宇宙に生きる人々に自由と平和を約束してくれるものであると……」
「……うそ……」
 銀河星間平和会議の会場は満場の拍手で溢れかえっていた。
「この会議の中継はザンギャックTVによって宇宙全体に放送されているわ。おかげで、アイム王女、貴女の神聖ファミーユ連合の評判はうなぎのぼり……。主催星の盟主としてとして、神聖ファミーユ連合の加盟国議員として、大変誇りに思いますわ。」
「……演説をしている私は……?」
「新帝国ギアのドクターマン様が残したバイオロボット技術で、アイム様と一寸の違いもない精巧なお人形を作っていただきました。これからの神聖ファミーユ連合の公務はすべて彼女が行ってくれます。」
「今のままのゴーミンさんとの共存共栄など、出来るはずがありません。」
「いいえ、可能です。わずか、200〜300名の女性の献身で全宇宙の平和と安寧が約束されるのです。慰安婦として飼われている彼女たちのことなど、些細ことだとは思いませんか? それに彼女たちはゴーミンと名誉市民の方々に肉体を提供し、ゴーミンを出産することで、その対価として、他では決して味わえない快楽を与えてもらえるのですよ。女としてこれ以上の幸せがあるでしょうか?」
「そんな、そんなことは、ありません……」
「そうでしょうか、90人の異世界の女性戦士に腰が抜けて立てなくなるまで嬲られて、何度絶頂しましたか? アイム王女。この世界には無いはずの映像ですが、ご覧ください。いいお顔をしていますわ。王女様……」