「よく、来たわね……」
「そのようにせよ、と仰ったじゃありませんか!」
 裸にされて、そしていつもの様に何かしらの陵辱が始まる。
「そんなに構えないで。今日、あなたにはデートをしてもらおうと思ってね」
「したくありません」
「あら、ここで股を広げてゴーミン達に輪姦にかけられる方がお好みなのかしら」
 お好みなわけは無いのに、一々インサーンはアイムの神経を逆撫でし様としている。
「悲しいな、アイム……」
「え?」
「今日のデートの相手だ、アイム・ド・ファミーユ」
 一人の男の人、見覚えのある。
「行動隊長……クリストファ・ド・ファミーユ、久しぶりだねアイム」
 忘れた事は無い、アイムにとっては王家では数少ない年の近い従兄妹だったから。
「兄さま……いったい、今まで……」
 大星団ゴズマの侵攻がファミーユ星に近づいた時、星を守るために戦いに行ったきり帰ってこなかった。
 当然ザンギャックによってファミーユ星が滅ぼされた時には、もう……
「いいじゃないか、こうして無事に会えたのだから……それに、綺麗になったね……」
「兄さま……」
 自分だけが裸でいるこの異常さに今更ながらに恥ずかしくなった。