「ただいま。」
「おかえりニャン、美月ちゃん。」
 最初に戻って来たのは美月ちゃん。
「こずこずは?」
「まだ……」
 こずこずは助けて出して以来まだ眠りについている。
「そう……」
「それにしても、凄いけど、ずるいよ……」
 こずこずの事を美月ちゃんが思い悩んでしまうのは分かる、でも今はそれを気にしていても前には進まないから、無理矢理にゆめりあは話を反らす。
「ライブマンやルパンレンジャー、カクレンジャーにキラメイジャー、他にもたくさんの公認様と会うなんて……私も行きたかった〜!!」
 指折り数えてみせる、それは美月ちゃんたちが頑張って集めた大それた力なのだから。
「そんな事言ったって仕方ないでしょ。」
 誰が探しに行くか、くじで決めたのだけど。
「それに、ゆめりあが作ったくじじゃない。」
 そう、『人妻牝奴隷管理公園』に嵌められてしまう可能性がゆめりあにはあったから、細工をしたのだった美月ちゃんたちが行った方が安全だと思ったから、ゆめりあが残る様にくじを作ったのだ。
「む〜……なんてね。」
 美月が笑顔になっているのがゆめりあには嬉しかった。
 結果としてゆめりあの策は外れ、美月ちゃんもルナは酷い目に遇い、ピアスを再装填され、ザンギャックTVの同時配信が再開された事が確認される度に、自分で行けばよかったと心を痛めるしかなかった。
「ルナちゃんもそろそろ帰って来るみたいだし、今後の行動方針についても相談しようよ。」
 そう言って、公認様たちの動きから再確認しながらルナちゃんの到着を待つ事にしたのだった。