「うひょうぉ〜これはこれは大発見にょ!」
 秋葉原の中古書店、同人誌を日本で一番取り扱うコーナーにやって来たのは理由があった、しかし中に入った途端ゆめりあにとっては別の目的が発生していた。
「かぁ〜これは伝説の開始30分もかからずに完売したという、何故これがこんな所で見落とされてるのにゃぁ!」
 興奮が止まらない。
「くぅう……このカップルは尊いなぁ」
「ゆめりあ、そうじゃ無いでしょ?」
 呼びかけられている事すら気が付かずにBLジャンルを捜しまわっていた。
「そうだけど、BLは読むけど、エロ同人はねぇ……」
 ゆめりあが探し物をしている事すら忘れていた時に。
「これかも!」
 博世さんの声が別コーナーから聞こえてきた。