「恥獄辱姦肛嬲……確かにこれね」
 博世さんからその同人誌は美月ちゃんの手に、そしてみんなの中央で表紙を見極める。ゆめりあには値段を見ればだいたい価値が分かる。
「プレミアもついて無いし、大した同人誌じゃないにゃん」
 しかも年代的に考えても表紙がカラーになってないのは減点、同人誌は戦いだからゆめりあも時間との勝負を何度も何度もくり返してあの場に挑んでいるのだから、手抜きをするのは他者でも許さない。
「八手さんに比べて小物過ぎる」
「それでも、こいつが色の根源なのね……」
 そうだ、ここが公認様の世界なら最初からこんな物は入り込んでいないだろう。
「「C・モンキー」」
「こいつが今回の神って事ね……」
 神、今度も何とかしないといけない、一度は死んだはずのゆめりあ達に何が託されているのか……