美月はザンギャックの現地慰安婦として活動させられながらも、学校には通わせてもらっている。
 唯一の安息の地とも言えていた学校も、その日から陵辱される場と化した。
「美月だ……」
「ひひひっ」
 学校以外では中々見かけることのない美少女。
 総合格闘で表彰され、授業以外ではどこにいるのかさえよくわからない美月の、この学校では有名人だった。
「澄ました顔しやがって。」
 憎らしげに舌打ちする男。
 彼らは美月に不良行為(喫煙やカツアゲ等)を咎められ、無視したところ実力行使(格闘技)によって強制的に中止させられた不良達だった。
「そうは言っても、アイツ強いぜ……」
「触る事さえ出来なかったじゃんかよ……」
 痛い目にあった記憶がよみがえる。
「今回は大丈夫だ。」
 男は自信満々に言って、秘密兵器の入った鞄を見る。