連れて行かれたのは、人気の無い海だった。
 服を脱ぐことを拒むとピアスを振動させられ、衣服が剥ぎ取られるのに、時間はかからなかった。
「私は……もう辞めたんです!」
 裸のまま、精一杯の主張をする。
「だが、慰安婦としての登録は解除されていないのだろう?」
 体に着いているピアスがその証だった。
 ならば、拒否権は無いと監督は笑う。