徐々に過激なポーズを取るように指示され、何枚か性器が写るような写真も撮られていく。
 下から煽るようなアングルの写真を撮られ、性器がハッキリと写った事が分かると顔を曇らせる。
「ちょっと、困ります……」
 羞恥に耐えながら文句を言う美月にカメラマンは笑いながら言う。
「大丈夫、性器が露出しているのは載せないし、ぼかし加工とかしてから載せるから。」
 カメラマンは大丈夫だと笑う。
「それに、裏物に出てる美月ちゃんがそんな事を気にするの?」
 デビュー作では大勢の男の前で、美月が自分で性器を開いて見せている。
「っ……」
 唇を噛み締めて俯く。
「お! 良いね、その表情。」
 そう言われて撮られた写真に写っていたのは、誘うような目線で色気を醸し出している表情の美月だった。