「宇宙帝国ザンギャックの現地徴用慰安婦として採用した“青柳美月”だ。」
 大勢の人が行き交う交差点の一角で、美月のお披露目会が行われる。
「…………」
 パチパチとまばらな拍手が飛んでくる。
「あなたは今後、日本国憲法は勿論、地球のどの国の法律よりも、ザンギャックの帝国法が適用される存在になりますが、よろしいですね?」
 お披露目の場には、美月をザンギャックの慰安婦として正式認可する為に、日本政府から司法関係者が派遣されていた。
「はい……」
 今更、断ることなど出来ない。
 美月は、ザンギャックの慰安婦だと肯定する。
「では、こちらに押印願います。」
 日本国内で、ザンギャック慰安婦として活動をする為の書類が用意される。
「おっと、お前達慰安婦の自己証明は、そこじゃないだろ?」
 朱肉に指を押し付けようとして、手首が掴まれる。
「え?」
 そのまま取り押さえられ、性器を晒される。
「ココが、お前の身分を表す場所だろ?」
 性器に朱肉を塗りつける。
「いやぁぁぁぁぁ!!」
 性器に書類が押し付けられ、美月はザンギャックの慰安婦だと日本政府に正式に承認される。