『はたして、どっちなの……』
いまだに敵の姿は見えない。
物陰に体を隠しつつ、相手を探す。
「くっ……」
あせる美月のそばで、再び爆発が起こる。
『向こうからは見えているのね。』
爆発は徐々に美月に近づいていた。