「撮影完了!」
 全部の撮影が終わったのは深夜を過ぎて、朝の光が昇る頃。
「げふ……」
「じゃあお疲れ!」
 汚れたままの美月を残して、スタッフは引き上げてしまう。
「もう、嫌だ……」
 ポロリとこぼれた涙に影が映る。
「久しいの? 良い提案を持って来たぞ」
 美羽が提案されたその言葉は、各地のヒロインに対して同じ様に投げかけられていた。
「みんなを助けてくれる? 博世さんや、ゆめりあ、二代目と、こずこずさんも!」
「お前が絶頂させて、尻奴隷になると誓わせれば良い、街中で見ず知らずに突然犯されても誰も助けてくれないような状況からは脱することが出来るぞ」
 魅惑的な提案の様に思えたのだった……