「ごめんなさい……お願いします……手伝って……」
 このままでは大切な子宮が壊れてしまう。
「っ……」
 そっと美月にめぐみさんは手を伸ばしてくれた。
「うああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 引き、引いてもらう事でようやく大量の胎盤が動き出した、美月の喉からは雄叫びのような叫び声が響き、ズルズルっと胎盤が勢いよく最後まで抜き切ることが出来た。
「大丈夫?」
 ぜえぜえと肩で息をする美月に優しい声。
「ぅ……はい……」
 さすがは公認様、めぐみさんは凄く優しい人だった。
「こんな子にまで……あなた達、許せない!!」
 振り向いためぐみさんの顔は見えない、でも先ほどの優しい声とは全然違った。
「ブルードルフィン!!」