針の付いてない注射器が膣内を傷付けないように、ゆっくりと奥に入れられていく。
「んん……」
 膣内に人工の擬似精液が注入されながら、引き抜かれていく。
「はい、入れました。」
 チュポンと注射器がラビアを振るわせて膣外に出てくる。
「カメラ、準備!」
 カメラが股間に近づくと美月は腹筋に力を入れ、逆流して来る液体が膣外へ零れ出す瞬間をカメラでとらえて行く。
「オッケーー!」
 カットがかかった後にも、膣内に残っていた粘度の低めな白濁液が流れ出て行く。
「次は、そこのマットの上で悲しみに打ちひしがれるシーン行きます!」
 撮影は順調に進んでいく。
 元の世界では当たり前のように無理矢理犯されて、本当に子宮から溢れるほど膣中射精されていた様子がそのままAVとして販売されていたのが、最初から『AVの撮影』として、挿入もなく膣中射精も当然無かった。
 そして教室の中には、女体に傷がつかない様に配慮された体育用のマットが引かれていた。