「いやぁお上手でしたよぉ!」
 パチパチと拍手しながら、非公認トピアの美月が褒めてくれる。
「演技するって恥ずかしいね。」
 いつもは「無理矢理犯られて、嫌がっているように見えるのは演技です。」みたいな撮影までされる事に慣れていたから、驚きの連続だった。
「私も最初にゴーミン達が来た時はレイプされたし、ピアスで命令するみたいな事を言われたけど……」
 非公認トピアの美月も、最初はチキューの美月と同じような立場にあったと言う。
「ピアスが動かなくなってからは、大人達が助けてくれて、裁判で私の権利を勝ち取ったの。」
 博世やゆめりあ、さやかさん達大人が、美月を法的な権利を獲得してくれたと言う。
「それからは、色々と融通利かせてくれるようになったのよ。」
 ちゃんとしたAV女優としてザンギャックプロ(改名して今はSOZ)に専任女優になった。
「やっぱり、最初は悪い人だったんだ……ゴーミン達……」
 自分が受けた最初の頃の陵辱を思い出して、身震いする。
「でも、仕事としてなら、ちゃんと約束を守ってくれるからね。」
 非公認トピアの美月は笑う。
「この世界では、ザンギャックが地球と約束した法案が無いから、ここの法律無いじゃないと撮影もできない……」
 話を聞いていたゴーミンが、トホホという顔で話をする。
「撮影しても三か月は販売できないし、女優が嫌な作品は販売すら出来ない……」
 美月の世界でもAV新法は制定されていたが、現役のザンギャックの慰安婦として活動している美月にはその法律が適用される事はなかった。
「本当になぁ……」
 ゴーミンの言葉には、未練が感じられた。