カンカンッ
「青柳美月、有罪!」
 裁判所で下された結果は、容赦のない結果だった。
「そ……そんな……私は、地球人です!」
 ザンギャックとの契約不履行に対してシャチークが代理人となって起こした裁判は、原告の勝訴となる。
「地球のルールでなら、アダルトビデオだって!」
 非公認トピアで行われていたAVの撮影、あのやり方なら、AV女優として活動してもいいとさえ思えていた。
「契約者との書状の下に含まれる幾つかの事項に対して、あなたがそれを行っていないという資料が提出されています。」
 提出されたのはザンギャックTVとの契約書だった、そんなものがあったのかさえ知らない美月は、自らの乳首で押された捺印の書類が大きく映し出されて恥ずかしい思いをさせられる。
 美月のデビュー作撮影後、気絶している美月の体を使って作成されたその書類を、裁判所は有効と認めたのだった。
 ザンTVトピアに帰って来て、自らの行いを反省しろと起こされた裁判。
 美月の故郷である地球の、日本の裁判所で、美月は赤裸々に恥ずかしい思いをさせられるのだ。
 そして、傍聴席には非公認トピアの美月の姿もあった。
「自分で契約しているなら、自分でどうにかしないとね。」
 非公認トピアの美月は、あくまで公平な立場として感想を口にした。