「私も戦います!」
 列車から出た美月が宣言する。
「隠れていても逃げ切れるわけじゃないし、敵を倒さないと!」
 美月は武力による打破が一番早いと思っている。
「ちょ……ちょっと……」
「専門家じゃ無いんだから、ここは任せておいた方が……」
 二人のゆめりあは及び腰だ。
「始めて会ったけど、二代目には許したんでしょ?」
 さっきのアキバブルーの正体を確認していた美月は、戸惑っているつかさと初美花に、その事実を突きつける。
「えっと……」
 本来なら一般人の美月を、戦闘に巻き込んでしまっていいのかつかさは考えている。
「わかった。じゃあ行こうか!」
 つかさが逡巡している隙に、初美花が決めてしまっていた。