カツカツと音を立てて、黒板に授業内容を書いていく。
 既に何度目かの特別授業、何を書くのか確認しなくてもわかっている。
「“保健体育の特別授業『妊娠のさせ方』について、私自身を教材にして授業を行って行きたいと思います。”」
 そのセリフに再び教室が沸き立つ。