「我々は美月の要望でAVの撮影・販売を行なっている。」
「今日だってその為にわざわざこんな所まで来ているし、牧場主に金を払っている。」
 実際には払ってなどいないが、AV撮影の為に金が発生していると嘘をつく。
「美月ちゃんが望んでやっているようには見えないけど?」
 泣き喚いている美月を見て言う。
「自分の恥ずかしい趣味が知人に知られたら、悲鳴くらいあげるだろう?」
 ゴーミンは譲る気は無い。
「だいたい、彼女の年齢でAVなんて出せないでしよ?」
 確かにこの国の法律では、美月の年齢ではAVを出せるわけがない。
「もちろん、裏モノだ。」
「美月の希望もあって、無修正で発売している。」
 美月は自分のAVが無修正だった事を聞かされて、ショックで固まる。
『無修正……全部、見られてる……』
 再び悲鳴をあげそうになるのを、博世を見て我慢する。
「どうしても美月に撮影をさせたくないなら、貴様が代わりをするか?」
 ゴーミン達はゲラゲラと博世を嘲笑う。
「覚悟もなく、人の仕事を邪魔するな。」
 ゴーミンが美月の腕を掴む。
 フラフラと立ち上がる美月を見て、博世が叫ぶ。
「出来るわよ。」