ブブブブブブ……ババババババババ
重低音がひときわ大きくなり、車体を大きく揺らすとピンクと紫で彩られたデイノチェイサーは発進した。
「きゃぁぁぁぁ」
「ひぃぃぃいぃ」
ドリル側を前にスピードを上げる。背を向けているアミィは首を巡らし前方を見ようとするが、バイクの振動はそれを許さない。
「ひぃぃぃっ!!」
「アミィさん、アミィさぁん」
弥生の呼びかけにも反応できないほどの錯乱ぶりだ。
その時アミィの膣内のバイブには変化が起こっていた。胴体から無数の柔らかいトゲが出現し、バイブ本体が回転を始めたのだ。
車体の振動と進行方向の見えない恐怖。それだけでも人間はパニックになる。手首と足首を固定することで身体の突っ張りが効かない事も原始的な恐怖を増強させる。
そこに加えての強力な性的刺激。歴戦の勇者でもこれにはかなわない。
「あぁぅぅぅっ・・」
アミィの頭がカクンと落ちる。気絶したらしい。
「アミィさんっ?!」
握る手からも力が抜ける。
ギュルルルルッ
とたんにディノチェイサーに変化が起こる。
タイヤが逆回転をはじめる
これまで弥生が進行方向を向いていたのだが、逆の方向に走り出したのだ。
「ひぃぃッ」
悲鳴を上げる弥生。
これまでもスピードは出ていたはずなのだが、視界が広い場合、体感速度はそれほど高くはない、しかしそれが全く無くなった場合は…… |