きっと、ザンギャックの薬を使われたのだろう、理香はまだぐっすりと眠っていた。
「早く……片づけなくちゃ……」
自分を辱める為だけに存在する器具たちを、また自分に対して使わせる為に綺麗にする。
「汚いわよね……」
そんな馬鹿げた日常を繰り返さないと、夫の残した『なんでも屋まるふく』を守れない。