小箱を背後に回して理香の顔を見る。
「これは、大丈夫だから……もう学校終わったのね」
「うん、先生がね、お家のお手伝いは毎日するようにって」
「へぇ偉いわね……」
こんな生活をしている優子に育てられたのに、理香は真っ直ぐに優しく育ってくれている。
「だから、お手伝いしたいの」