「まったく、見くびらないで欲しいな、今の我々は確かにザンギャック軍の残党で、地球残留組でしかない……
が、ザンギャックはしっかりとした宇宙に冠たる帝国だというのにな」
「何が言いたいのよ、地球を侵略してきた悪の軍団でしょ!」
 ゴーミンの言い方は、今更言い訳そているようにしか聞こえない。
「だから、俺達は侵略しに来たんだよ、帝国の版図を広げるために……
地球が抵抗さえしなければ属国化されて終ってた筈の戦いだ……」
「え?」
「デーボスのように地球ごと亡くしてしまおうとかいう、最終目的が生産的じゃないものと一緒にされては困る」
 いわれてみれば、そうかもしれない。
「宇宙には偶にいるんだ、そういう破壊神とか名乗っちゃうような存在が……」
「なっとくして欲しいの?」
「まぁ……地球は宇宙でも文明的には遅れていて、一つの政府で統一された結論が出せないから……
 戦闘に突入しちゃったんだけどな」
 カチリ……
「え?」
 突然にピアスが外された。