中出しされた感触が膣内に広がった時、覚えの無い記憶がフラッシュバックする。
 性器にピアスをつけ、悲しそうな顔をした自分の姿が脳裏に浮かぶ。
『え?』
 大人の姿である美緒がみえたのだ、それがなんであるのかなんて、もちろん今の美緒にはわからない。
 股間に広がる痛みと射精された感触が、美緒に涙を流させる。
「明日からもよろしく」
 自分勝手に欲望を吐き出すと、男子生徒はそう美緒に言葉を投げつけて帰って行ってしまった。
「どういう事……なの?」
 身体の自由は戻ったにもかかわらず、しばらくの間動けずにいた。
 それは、目の前で今まさに行われた男子生徒のレイプよりも深い恐怖を思い出そうとしているからかもしれなかった……