今日は珍しくお父さんのお客さんが来ていた。
「お邪魔します。」
「おう、よく来たな。」
夕飯と一緒に、お客さんが持って来た手土産の寿司と、適当なつまみを用意する。
「あまり、飲ませ過ぎないで下さいね。」
客に父が飲み過ぎないようにお願いする。
「今日くらいはいいだろう?」
父は酒が強いわけでは無いが、楽しい雰囲気になると飲み過ぎてしまう癖があった。
「明日は非番なんだしさ。」
父は飲む気満々だった。