「あなたの奴隷になんか絶対にならない!」
 既に全裸にされていたカグラは渾身の力を込めてその場から抜け出した。
「お! 逃げるとは良い度胸だ!」
「追いかけっこか?」
 名誉市民たちにはヨコザワルドの声は聞こえていないみたいだった。
「来ないでぇ!」
 逃げるべき場所は知らない、裸で何処へ行こうというのかもわからない、ただ衝動的にカグラは走っていた。