バキッ!
 ドサッ……
 その繰り返しが数回。
 単純に音の数だけ、その場に倒れ込む男子たち。
「まだやりますか?」
「強い……」
「風ちゃんにも、手を出さないで下さいね」
 霞にとって、牙鬼軍団でない者に手を挙げるのは気が引ける。
 出来る限り穏便に済ませてしまいたかった。